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風の音~*雲の色~*空の愛






ふたりの行方。。。 :: 2009/02/25(Wed)

                    夜の街

全身から音を立てて剥がれ落ちるように 自分を見失い始めていた

なぜ涙が流れるの・・・・何が悲しいの・・・・・

動けないまま立ちすくんでいるオッコに向かって ゆっくりと亮は近づき、包み込むようにやさしく抱きしめた。

girl 04言葉なんていらない
ただ 静かに抱き合ったままのふたり 亮はオッコの髪をなで されに強く抱きしめた。

その瞬間、我に返ったオッコは 亮から身体を離した。

どれくらいの時間だったろう・・・ほんの数分だったに違いないが オッコにはとても長く感じられた そう・・・・時の流れを埋め尽くすほどの長さだったかもしれない。


                     lanp

そんなオッコを前に 亮は・・・

『あ~あ 涙で顔がぐしゃぐしゃ・・鼻も真っ赤になってるぞ ほら・・・』

と笑いながら ハンカチを差し出してくれた。

二人は顔を見合わせ笑わずにはいられなかった。

8月も終わりに近づいてはいたが、夜の街は まだまだ汗ばむほど暑かった

二人は、時々肩を触れ合わせながら 銀杏並木を 黙って歩き続けた。flower2400







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