風の音~*雲の色~*空の愛






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ふたりの行方。。。 :: 2009/02/25(Wed)

                    夜の街

全身から音を立てて剥がれ落ちるように 自分を見失い始めていた

なぜ涙が流れるの・・・・何が悲しいの・・・・・

動けないまま立ちすくんでいるオッコに向かって ゆっくりと亮は近づき、包み込むようにやさしく抱きしめた。

girl 04言葉なんていらない
ただ 静かに抱き合ったままのふたり 亮はオッコの髪をなで されに強く抱きしめた。

その瞬間、我に返ったオッコは 亮から身体を離した。

どれくらいの時間だったろう・・・ほんの数分だったに違いないが オッコにはとても長く感じられた そう・・・・時の流れを埋め尽くすほどの長さだったかもしれない。


                     lanp

そんなオッコを前に 亮は・・・

『あ~あ 涙で顔がぐしゃぐしゃ・・鼻も真っ赤になってるぞ ほら・・・』

と笑いながら ハンカチを差し出してくれた。

二人は顔を見合わせ笑わずにはいられなかった。

8月も終わりに近づいてはいたが、夜の街は まだまだ汗ばむほど暑かった

二人は、時々肩を触れ合わせながら 銀杏並木を 黙って歩き続けた。flower2400







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見失っていく こころ :: 2009/02/18(Wed)

                          mirrorheart02


太陽が西に沈み始めた頃 
オッコの心も 高鳴りを増していた。

そろそろ支度をはじめなければ・・・

今日のために新しく買った 襟ぐりの大きく開いた 裾はレース使いの アクアブルーのワンピース 淋しい胸元には さりげなくダイヤのプチネックレスを・・・・

鏡の前に自分の姿を映し出した向こうには 8年前のオッコが微笑みかけているようだった。


思い出のコロンをほんの少しふり 無意識のうちに左の薬指にあるリングをはずしかけていた事に気づいたが、一瞬手を止めたが 再びリングに手をかけて す~となめらかな動きで抜きとり ドレッサーの引き出しにしまいこんだ。

・・・・・・・・・ごねんね あるしん 今日だけ これは最初で最後
  8年前の私に戻られて・・・・・・・・・・・・・






夢☆電車に揺られながら待ち合わせの場所に向かうオッコ

心の中は ほんとに逢ってしまって大丈夫だろうか こんなにも心が張り裂けそうになるなんて どうかしてる

昔の懐かしい友人に会いに行くだけ そして 懐かしい話をするだけじゃない
懐かしい? ううん 亮は私の前から黙って去ってしまった いろんな噂を残したままで そして、それに蓋をしてしまった私。 懐かしい思い出なんかじゃない・・・・・
なのに、胸の高鳴りはおさえられない

こんな気持ちでは逢えない
次の駅で引き返そう 電車に揺られるリズムと共に オッコの心も揺れていた

次の駅に電車は止まり ドアがあいた そしてドアは閉まり発車した

オッコの姿はホームには見えない どうしても降りることが出来なかったのはなぜ・・・・?
待ち合わせの場所には確実に近づいているということだけははっきりしていた。



                             tree01

あの角を曲がると 銀杏並木の続く通りがある
もう引き返せない? ううん まだ引き返せる?
今はあるしんの妻 幸せな日々を送っている姿を 亮に見せればいいだけよ と決心し曲がり角まであともう少し・・・

・・・・・・・・いつも角を曲がる瞬間に思っていたこと 亮はもう来てるかなー
 いつも私より早来ている亮 遅れたことなんて一度もなかった 遠くからでもわかるように いつも曲がり角を見つめていてくれた亮  慌てなくていいよ~って ・・・・・・・・・・・

あと一歩でイチョウの木が見えるという所で 立ち止まり目を閉じたオッコ
目を閉じるとあの頃のことが ひとつ またひとつと思い出されたそして涙がひとしずく

なぜ 涙が流れるんだろう  そして目を閉じたまま 一歩

ゆっくりと目を開けたその先には 亮がいた 
瞬間 溢れるように 流れ出る涙は止まらなかった 立ちすくんだまま 前に出ることも 後ろを向くことも出来ないまま 手で顔を覆い 溢れ出る涙をぬぐうだけだった。

幸せな家族をもって 幸せな生活を送り やさしい あるしんと共に歩んできた5年 亮に自慢する為に逢いに来たはずなのに そんな気持ちは 亮を見た瞬間 はかなくも崩れ去ってしまった。
全身から音をたてて 剥がれ落ちるように 自分を失いはじめていた。


                  fece







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The day of the promise :: 2009/02/01(Sun)

心の中に 後悔という文字を刻みつた・・・・ またひとつ 嘘を重ねた自分に・・・・

shoes真夏のまぶしい太陽の光がカーテンの隙間から差し込む朝

その光の眩しさに目覚めたオッコ いつもよりは遅い目覚めだった。

今日は亮との約束の日 そしてみみかのお泊りの日でもあった。

みみかを起こし、食事をさせ あるしんの実家に送って行かなければならない。

トーストが焼ける頃になって ようやくみみかが起きてきた。
cushion01二人だけの食事を始めると あるしんのいない淋しさとあるしんに黙って亮に逢う後ろめたさで胸がいっぱいのオッコ

ブラックコーヒーを飲むのがせいいっぱいだった。

リビングで一人遊びをするみみかを横目で見ながら そうじ 洗濯をこなし ついでにお布団も干してしまおう・・・自然に鼻歌のこぼれるオッコ

今日はこの夏一番の暑さなのではないかと思わせる様な日差しの高い日

お昼前にみみかを連れて あるしんの実家へ

義母は待ちかねていたように みみかを抱上げ 額の汗をぬぐってくれ 冷たいアイスを一本与えてくれた


長居は無用・・・・・・・ 今晩はあるしんもいないし オッコ一人なので友人と会う約束をしているので 連絡は携帯に・・・と早口につげ 早々に実家を後にした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ひとりになったオッコ
車で信号待ちの交差点でふと目にはいった幸せそうなカップル 腕を組みまるで昔の自分と亮の様な気がした

そう・・・・そこには8年前のオッコと亮の姿を重ねていた


heant01マンションに戻り ドアを開けると締め切った部屋が夏の暑さでむっとしていた。

ベランダに向かった窓を全開し中の空気を入れかえる

冷たいアイスコーヒーを冷蔵庫の中から取り出し 冷やしておいたグラスに注ぎ 暑い日差しのベランダに向かい 遠くを見つめはじめた。

あるしんはどっち・・・・亮の会社は・・・あっちねと・・・・

亮との待ち合わせまでには まだまだ

先日デパートに立ち寄ったときにコスメコーナーをふらふらと・・・

見つけたコロン  それは昔オッコがいつもつかっていたものだった 手に取りサンプルで香りを確かめ 懐かしい香りを感じた。

リビングのテーブルの上に 懐かしいコロンの瓶 そして先日の亮からの手紙 黄色く色づいたイチョウの葉 それらを並べ 少しづつ 少しづつ 8年前に戻っていくオッコがそこにいた。

太陽が西に沈み始めた頃 オッコの心も高鳴りをはじめた そろそろ準備しなければ・・・・


                           fece1


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